実践機の名機であるTS-820の型番と機能を引継いで登場したのが、このTS-830です。
機構的な作りが、やや安っぽくなってしまったのが残念ですが、機能・性能は最高級機の900シリーズに劣らない内容だと思います。
YAESUのFT-102と共に、真空管時代の最後を飾った、名機、傑作機ですね。
・ 特徴
ライバルのFT-102と比較すると、ファイナルが6146B×２と標準的で、メーターも１つ、実装できるフィルターの数も少ないなど、
やや劣勢にも思えます。
しかし、830は操作性が良いというか、使い勝手が良いというか、使っていて操作であまり迷うことがありません。
また、TRIOらしいデザインで、なんとも美しいと思えるのですが・・・
パネル右側のスイッチ、ツマミです。
DELAYとCARがパネル中央にレイアウトされ、これだけでもう言うことありません。
NBは、レベル可変が可能で、効きも良好です。
パネル右側のスイッチ、ツマミです。
IF SHIFTの他に、VBTとIF NOTCHが搭載されており、全て効きも良好です。
ランプで照らされ光る、アナログメーター。
やや表示が小さいかなとも思えますが、見やすいブルーの周波数表示です。
その下のアナログ部は、シンプルな文字盤で、820のような仕掛けはありません。
本機は100W改造機です。
白のトグルSWは、CWフィルターを8MHz台のみと8MHz＋455kHzに切り替えるために増設。
・ 気になる点
特にないんですね〜
・ 注意点
なんとなくバンド切替がしっくりこない場合、ファイナルBOX内のカップリングが駄目になっている場合が多いです。
写真の黄色い枠内の部品がそうですが、これはすでに交換後で、オリジナルの部品は白い色をしているはずです。
