IC-71(ICOM 6m AM/FM TRANSCEIVER)


 井上電機製作所(現ICOM)の6m、AM/FMトランシーバで、出力10Wの固定機です。
 同時期発売のTRIO・TR-5200と共に、50MHzのAM黄金時代を築き上げた名機だと思います。
 電源がオプションで外付け構造なため、大変コンパクトであり、モービルでも十分実用だったのではないでしょうか。
 VFOの安定度が高く、今でも十分実用になるAM/FM固定機ですね。


・ 特徴
 扱いやすい機能配置で、ツマミやダイヤルの質感も高いため、操作性は大変良好です。
 また、イルミネーションがとても美しく、とにかくこの時代を代表する優秀な固定機だと思ってます。
 パネル左側のスイッチ、ツマミです。
 電源スイッチが横向きなのがやや違和感有りですが、ON/OFF操作に問題はありません。
 PA.TUNE及びDRV.TUNEは出力調整ですが、真空管式HF機のようで、楽しい調整箇所ですね。
 バンド切替えがCOURSEと表記されており、今一馴染みません。
 

 パネル右側のスイッチ、ツマミです。
 モードSWにあるAMのN/Wの切替えは有り難い機能で、実際よく使用します。
 但しBFOオンによるSSB受信は、あまり芳しくありません。TR-5200の方が実用的ですね。
 


 やや小ぶりですが、シンプルで見やすいメーターです。


 メインダイヤル周辺は、イルミネーションが美しく、ダイヤルの質感も高く、大変良好ですね。
 また、特殊な減速機構が内蔵されており、操作性も大変良好です。
 IC-22あたりと一緒に並べると、イルミネーションの美しさが幻想的ですよ。

 


・ 気になる点
  特にありません。
 

・ 注意点
  TR-5200同様、入手困難である2SC517を大事にしましょう。