TS-820Sのレストア


  憧れのTS-820Sを入手しました。
  動作は良好なようですが、塗装ハゲや錆、汚れが結構あったため、最近お得意の全面レストアをすることに・・・
    
  

  下カバー手前の足の部分が、ご覧のように赤錆状態です。
  

  前面シャーシの下の方もシロっぽく腐食してます。
  

  リアパネルはご覧のように腐食?してます。メッキが変なふうに変色してますねえ。
  

  シャーシの足の部分も腐食(錆)してます。
  


 
・ 修復
  錆箇所の修復は、ホルツという会社のサビチェンジャー(カー用品です)を使用します。
  これは、錆を化学変化で別な物質に変換してしまう液体でして、錆の進行が確実にとまります。
  本来、処理後に塗装するのですが、目立たない場所であるため、このまま足を付けて終わり。
  幸い目立つところに大きな錆は無かったため、他の箇所も塗るだけで終わりにしました。 
  ↓処理後は一見酷い感じですが、錆が化学変化していますので安心です。見てくれよりも実を取ります。
  

  MICコネクタやPHONESジャックなどのメッキがくすんでいるため、ピカールで磨き、光沢を取り戻します。
  

  パネルはお湯と洗剤で洗浄後、同系色塗料でタッチアップします。(私は楊枝で塗ってますよ)
  結構、細かい塗装ハゲがありました。
  

  プラスチック関係も細かい傷があるため、ピカールで処理です。
  

  革バンドは縫い糸がほつれ、カパカパになってました。取り合えずボンドでバンドを接着し、形と縫い目を整えました。
  パッと見はまあまあな感じになりましたが如何でしょうか?
  ただ、ここを掴んで本体を持ち上げると、一発でオシャカです。
  


・ 内部清掃
  内部に積もった埃はハケなどで丁重に清掃します。意外に内部は綺麗でした・・     
   


・ 組立て・調整
  パネルを仮組み付けした状態です。
  なかなか綺麗なパネルに仕上がったと思うのですが・・
  

  ツマミやケースも組み付け完成です。
  送受信をチェックしましたが特に問題なく、再調整も必要ありませんでした。