TS-801の改造


  TRIO派の私ですが、HF機につては数的にyaesuの圧倒。
  TRIOの真空管使用機については、820と830の2台と寂しい状況でした。
  そこで目を付けたのがこのTS-801です。デザインがGOODなのと、真空管が大量に使用されているのが魅力でした。
  入手したものは動作品で比較的綺麗であったため、ちょいレストアの後にある改造を行うことにしました。
  その改造とは、取説にのっている入力70W化とオプション扱いであるマーカの実装です。
  
  

  内部の様子です。(裏側)
  TS-511や520と同じような作り、配置です。

  

  内部の様子です。(表側)
  10W機なのでファイナルBOXは小ぶりです。ですがその割には電源トランスは結構でかかったりします。

  
  


 
・ 入力70W化
  これは改造前のファイナルBAND切替SW付近です。
  TS-801はLOADバリコンが無く、PLATEバリコンだけでファイナル調整が行えるようになっております。
  LOADバリコンに相当するのがこの固定コンデンサ切替SWとなります。
  入力70W化に伴い、Cの値を変更する必要があるのですね。
  入手した本機は、PLATE電圧の変更(620V化)のみ行われ、この部分はオリジナルのままでした。
  このままでも出力はそれなりにUPしますが、完全ではありません。 
  

  取り扱い説明書に従い、コンデンサを追加し、一部配線をカットします。
  

  入手機はPLATE電圧の変更は済んでいました。
  下記写真のとおり、400Vと220Vを足して、620Vに変更します。
  これで入力70W化は終了。本機の場合、3.5〜7MHzは約40W、14〜21MHzは約35〜30W出力でした。
  なぜか28MHzは10W以下でして、原因は不明です・・
  
  


・ マーカ取付け
  オリジナルのマーカは入手困難なため、自作することにしました。それもローコストで・・・
  写真のとおり、16MHzをC-MOSで分周しただけのアンチョコ版であります。
  そのため、奇数と偶数の高調波レベル差が30dB以上あり、やや使いづらいですが我慢することにしました。       

   

  このような場所が適当と判断し、取り付けてみました。強力な両面テープで・・(あまりお勧めの方法ではありません)
  配線も取説どおりに行いました。
  これで前面のCALポジションで、マーカが動作するようになりました。