SR-C430のレストア
独特な形状(羊羹のようですね)が特徴のスタンダードSR-C430です。
入手してみたものの、不具合あり、汚れありで、レストアしてみました。
・ 現状確認
ツマミの汚れ傷やメッキ部のブツブツが酷く、取り合えずバラバラにしてお掃除です。
また、変調にガリガリと激しいノイズがのっており、修理が必要ですねえ。
このメインダイヤルは特殊な構造でして、外すのに特殊工具(ピンセットで代用可)が必要です。
ツマミのメッキがかなり腐食してまして、ピカールで磨きました。
内部の様子です。水晶は433.00を含むフル実装で助かりました。
写真中央より上側が送信系、下が受信系です。
ファイナル周辺です。使用されている石はモトローラのTRです。
・ 原因・対処
外観的な汚れなどは洗浄、磨きこみで綺麗になりました。
変調のガリガリノイズですが、やはりマイクアンプ部があやしいためオシロで調査。
意外と原因究明に手間取りました。オシロでみると、そこらじゅうノイス信号だらけで、部品の特定ができません。
TR(2SC945)を2個交換し、さらに周辺の電解コン交換しましたが、直りません
最終的には、写真中央のタンタルコン交換で直りました。(赤マーク)
(上が不良コン、下が交換用新品タンタル)
部品の実装密度が高く、調査、部品の交換は難儀な作業でした。
写真中央の頭の黄色いタンタルが、交換したコンデンサーです。
その後は、動作良好です。
無線機テスターで変調度を5kHz以下のナローに調整し、各チャンネルの水晶を周波数調整して終了です。