FT-209のレストア


  ジャンクで入手したヤエスの144MHzハンディー、FT-209をレストアしてみました。
  同時期発売されていた430MHzのFT-709を持っていますので、修理調整し、ペアにしたいところです。
  
  


 
・ 現状確認
  電源は入り、液晶表示、音もサーと鳴りました。
  ただ、ボリュームがまったく効かず、音も高音域が強調されたような、聞きづらい音です。
  送信は、波は出ましたが、マイクからの変調がボソボソした感じで、芳しくありません。トホホ
  とりあえず中を開け、観察することに・・・
  

  見た目、特に問題ありません。電解の液漏れや、破損部品は見当たらないです。
  (スコッチテープは私が張ったもので、意味はありません)
  


・ 原因・対処
  ボリュームをテスターで確認すると、なんと中点の導通がありません。
  ボリュームをバラして直そうかと思いましたが、構造上無理そうなので諦め、適当なジャンクから見つけることに・・・
  運良く基板に付きそうなボリュームがあったので取り付けました。
  但し、写真のとおり、軸の形状が異なるため、ツマミの取り付けに一工夫必要でした。
  このボリューム交換で、音量調節ができるようになり、変な音質も直りました。 ↓(手前は不良ボリューム)

  

  長い軸を金ノコで切断し、ツマミ内部を削り、何とかカッコつけました。↓
  

  送信ですが、外付けのスピーカーマイクでは、良好に変調がかかることが分かりました。
  内蔵マイクが不良と判断し、秋葉で買ったコンデンサーマイクに交換したのですが、なぜか直りません。
  FT-209の回路図は無く、FT-709回路図を参考したのですが、内蔵マイクと外部マイクは、回路経路上ほとんど差がないんです。
  なぜ改善されないんでしょうかね〜
  とりあえず内蔵マイクを使うことはあまり無いため、良しとしました。 (時には割切り?も大事です)
  送信周波数や変調度、出力は良好で、調整の必要はありませんでした。 ↓