FT-203のレストア


  絶不調のYAESUの144MHzハンディー、FT-203のレストアです。
  所有するFT-709や209と共通部品も多く、最悪は部品取り用と割切り、作業してみました。
  
  


 
・ 現状確認
  電源を入れても、うんともすんとも言いません。
  サムホイールやCALLスイッチをカチャカチャ動かすと、たまにサーと鳴ったり、送信できることもあります。
  とりあえず中を開け、観察です。
  

  サムホイールスイッチやCALLスイッチの不良、及びその周辺回路の不良が疑われるため、徹底的に分解することに・・・
  ANTのBNCコネクタ取り外しや、サムホイール、Sメーターを固定している接着剤(ボンド)外しで大変でした。
  


・ 原因・対処
  なんとかサムホイールスイッチを取り出せました。 ↓(手前は、ハンダコテ)

  

  サムホイールの中をばらしてみると・・。なんと接点が取れちゃってます。
  そんなばかなと、目が点になりました。(3個全て。とほほ・・)
  これじゃあ、周波数設定もなにもありませんね。↓
  

  接点を所定の場所にボンドで張付けました。
   

  サムホイールスイッチを組立て直し、CALLスイッチを接点洗浄+復活剤で処理したら、動作がほぼ正常になりました。
  受信感度は、SG出力-100dBmでS6と良好。
  送信周波数は正確ですし、出力も良好で、調整の必要はありませんでした。 ↓
  

  MOD FREQは、私の口笛周波数です。変調度もピークで5.4kHzなのでよろしいかと。
   

  復活当初、動作がやや不安定でしたが、電源ONでしばらく放置したら、調子がよくなりましたよ。
  今では特に問題ありません。