FT-102の修理


  手持ちのFT-102ですが、オプションのCWフィルターを増設したところ、なんだか動作が変でありまして。
  モードをCWにしてNARのSWをONするとCWフィルターに切り替わるのですが、帯域が狭くならないばかりか、受信レベルが大幅に
 ダウンしてしまいます。
  当初は、なにが原因かさっぱり分からず、取付けたCWフィルターが不良では?との疑いも高まり、しばらくほったらかしでした。
   



・ 現状確認
  IFフィルターの切替は、他のHF機と同様にダイオードSWで行っています。
  ダイオードSWの切替信号が正しく出力されているかチェックしたところ、CWフィルターの選択信号と、SSBナローフィルターの選択信号が同時
 に出力されているではありませんか。
  これでは、IF信号がCWフィルターとパラにSSBナローフィルターを通過し、出力で合成されてしまいます。
  これじゃあ、おかしくて当たり前ですね。
  回路図とにらめっこした結果、SWITC B PB-2352に実装されているダイオードがショートしている可能性が大であるとの結論に達しました。
  (赤マークのダイオードです↓)
  

  とにかく確認するために、お目当ての場所へ・・
  実装場所が難解な所でして、メーターの下のVRユニットの下にあり、下記のような有様までバラシ、やっと到達できました。
  

  テスターであたるとやはりショートしています。(ニッパでちょん切ると、オープンになりました↓)
  


・ 原因・対処
  原因がダイオードのショートであることが分かりましたので、同等品に交換しました。
  写真は、ショートしてたダイオードです。(こいつのせいで・・・トホホ)  
  

  ついでに、ローカル信号関係の再調整を行い、CWの送受信周波数を合わせこみました。
  フィルターの切替も正常になり、バッチリ修理完了です。