CQ-M2700のレストア


  スタイルが気に入っているNECの2m機、CQ-M2700です。
  パネルは比較的綺麗でしたが、ボディーは傷だらけ。動作もNGでして・・・

   


 
・ 現状確認
  取り合えず中を拝むことにしました。
  こちらはIFや送信部関係のようです。
  

  
  こちらはPLLやVCO、基準発振関係のようです。  
  

  トランジスタが1本とんでます。
  基板のシルクから、どうやらメモリーのバックアップ関係のようです。電源を逆に接続し、とばしたようです。
  

   

・ 清掃・塗装
  ボタンのメッキにはお決まりのぶつぶつが出ているため、ピカールで磨きこみ。
  

  滅多に再塗装はやりませんが、今回はやりました。
  マンション住まいなので、ダンボールの中でつつましく行います。
  てるてる坊主のようなものはマイクです。 (マイクの網の部分がさびさびでして・・)
  



・ 部品交換・調整
  とにかくメインダイヤルのロータリーエンコーダが接触不良でマイコンがまともに機能せず、電源を入れても起動すらしません。
  まずこれを交換します。
  

  ボリュームにそっくりな30年前のエンコーダの中身は、このようなもので、抵抗体のような接点をブラシが触るように接触する仕組みです。
  アルコールで洗浄し復活剤を薄く塗って再生を試みたのですが・・・だめでした。
  

  秋月の200円エンコーダを買い交換しましたが仕様が合わず、起動させるための暫定処置としました。
  エンコーダの止まる位置で、電気的にショートしているタイプでないと、M2700では使用できません。秋月のはオープンなんです。
  そのため現状ではどちらに回しても周波数がダウンしかしません。とほほ
  

  エンコーダの交換で取り合えず起動するようにはなりました。
  送受信するのですが、しばらくすると送受NG・・・
  原因はVCOトリマのガリでした。
  ぐりぐり回したら接触が回復し、復活しました。
  

  後は無線機テスターで送受信の周波数を合わせこみ、出力を調整して終了です。