C5000のレストア
スタンダードのカッコイイ144/430MHzバンドモービル機C5000です。
この機種お得意のボリューム不良により、まともに使用することができないジャンク品でした。
ボリュームの代替品が手に入れば比較的簡単に修理できますが、入手無理ですよね。
・ 現状確認
送受信はOKのようですが音量及びスケルチのボリュームが壊れており、とても使用できる状況ではありません。
ボリュームを外して調べる必要があるため、蓋を開けます。
下の写真はVHF側で、比較的ゆったりとした印象です。
こちらはUHF側です。
とにかくパネルからボリュームを外します。
ハンダ作業無しで外れるのは良いのですが、芋づる式ですから、後で分からなくならないよう写真を撮りながら作業します。
写真のような物でボリュームを基板より外します。
ボリューム構成する部品をつなぎとめる長いピン(0.8φ程度のもの)が2本対角線上にありますので、
これをニッパなどで破壊し、取り外します。
すると、写真のようにバラバラにすることができます。
この時、各部品の順番や紛失に要注意です。
・ 原因・対策
肝心な部分を拡大したのが下記の写真です。
プラスチックの部品から金属製の電極(ブラシ)が完全に外れてしまってます。
本来これがくっ付いた状態で、写真右の抵抗を擦るんですがね。
これじゃあボリュームとして機能しませんよねえ。
そんな訳でボンドでくっ付けてみました。
初めはアラルライト系接着剤で試しましたが、簡単にぽろっと外れてしまいました。
そのため、クロログレンゴム系に変更し接着。
今のところこれで大丈夫です。
接着剤自身が多少粘り気があるタイプが良いようです。
後はボリュームを元通り組立てます。破壊したピンの代わりには、0.8φ程度のスズメッキ線を代用します。
これで音量、スケルチ共に復活し、めでたく動作良好品となりました。