IFフィルターの特性(YK−88編)

  昔のリグにCWフィルターを追加したくても、メーカではとっくの昔に製造中止。Int.RADIO社という手もありますが、
 お値段や送料を考える、躊躇してしまいます。そんな訳でお世話になるのがオークション(ヤフオク)です。
  今まで、ヤフオクで10個以上のIFフィルターを入手してきましたが、リグに実装し耳で聞いた限りでは、
 特別おかしな物はありませんでした。
  しかし、”水晶の経年変化で特性がおかしくなっている物がかなりあるよ”と言う話を聞き、
 手持ちのフィルターをトラジェネで測定してみました。
  使用した機材は、手持ちの米エアロフレックス社(旧IFR、マルコニー)のRADIO TEST SET IFR2967で、
 とりあえずインピーダンスは無視し、50Ωで強引に測定しました。
  



 
・ YK-88SN(帯域幅1.8KHz)
  まあ、綺麗な台形というわけにはいきませんが、まずまず?の特性?ではないでしょうか。
  なんだか、帯域内が暴れてますが、インピーダンス整合を無視してる関係かも?
  500Hz/divですので、2KHzチョイ程度の帯域幅で、あとはストンと落ちております。
 
  (写真が汚くてすいません・・・)
  


・ YK-88C(帯域幅500Hz)
  IF周波数の8.83MHzより約600Hzずれたところが中心になっているので、丁度いいですね。
  特性もまあまあですし、700Hz程度の帯域幅で、あとはストンと落ちております。
   


・ YK-88CN(帯域幅270Hz)
  IF周波数の8.83MHzより約700Hzずれたところが中心になっており、これも丁度いいですね。
  特性もまあまあですし、400Hz程度の帯域幅で、あとはストンと落ちております。
  


  何十年前のクリスタルフィルターにしては、まあまあな特性ではなかと思いますが、如何でしょうか。
  まあ、インピーダンスのマッチングを取っていませんので、目安程度で考えほうが良いかもしれませんが・・
  YK-88CNが一番帯域が狭いため、帯域内の減衰が他との比較で少々多いのはしかたないでしょうね。
  でも、実際リグに実装して、耳で聞いた感じは全て良好でした。これなら、他に買ったやつもまあ大丈夫かな。
  (↓は測定器のIFR2967です)