SMG(R&S)の改造
計測器の中古屋さんから購入したR&SのシグナルジェネレータSMGですが、標準のTCXO(10-6乗)実装タイプで、
オプションの高安定基準は実装されていません。
HFや144MHzあたりでは、十分実用的な精度ですが、1GHzでは1KHz程度の誤差となり、気分的によろしくありません。
二次周波数標準器がうまく作製できたこともあり、同じ物を作り、内蔵させることにしました。
・ 発信器
二次周波数標準器とほぼ同じ回路で、OCXOにTOYOCOMのTCO-612Bを使用。
スプリアスをラダーフィルターでカットしています。
また、SMG内相互の影響を最小にするため、アルミケースに収めてあります。
・ 設置場所
普通、計測器内部は、余剰スペースなどなく、内蔵は難しいのが当たり前です。
しかし、このSMGは、背面の電源部横に調度よいスペースがあり、ここに実装することにしました。
自分で言うのもなんですが、純正品のような仕上がりだと思いませんか?
・ 電源
電源部横のコネクタに+15Vが出ておりましたので、ここからフラットケーブルで給電することにしました。
(発信機側で12Vに変換)
消費電流は数100mAなので、まあ問題ないでしょう。
・ 接続
発信器(OCXO)の出力は、リアパネルに増設したBNCで一旦外へ出し、リファレンスクロック入力のBNCに折返します。
SMGは、基準クロックを内部にするか外部するか選択することができ、またそれを記憶できるので、次回以降、
いちいち設定する手間はまくFBです。
一応、折返しケーブルには6dBのATTを実装し、クロック同士が衝突した時の保護としています。(まあ気休めですが・・)