モービルアンテナ(HRシリーズ)の改造
コメットから発売されているHF用モービルアンテナのHRシリーズは、作り、価格、飛びの三拍子揃ったすばらしいアンテナだと思います。
以前から14、21、50MHzで使用しているのですが、飛びがとても良く、SWR調整もキッチリ落とすことができました。
しかし、WARCバンドが未発売であるのと、耐入力が200W(SSB)なのは、少々残念でして・・・。
最近、RTTYを始めましたので高耐入力が欲しいし、18MHzにも出てみたいし。
そこで、手持ちのHRシリーズ改造し、耐入力UPとWARC対応を行ってみました。
(写真の下側はオリジナルHR-21、上は改造後の21MHz用高耐入力バージョン)
・ 現状確認
コイル部を保護しているヒシチューブをカッターで切り裂き、取外したのが下の写真です。
案外太いエナメル線(0.9mm程度)で巻かれておりますが、RTTYの200Wは無理そうですね。
・ 改造
用意した線材は、都合により16AWGのビニール線です。本当は、1.5mm〜2mm程度のエナメル線にしたかったのですが・・・
オリジナルのエナメル線より、断面積で約2倍あります。
巻き始めと巻き終わりはハンダ付けとなります。
下の写真は21MHz用を作成中なのですが、巻きつける線材の長さは単なる勘で、計算式等はありません。
とにかくカットアンドトライでありまして、目的の周波数で受信ノイズ最大とし、あとはバンド内で試験電波を発射し、
SWRを追い込みます。(参考ですが、21MHzの場合、約2.5mの長さでした)
こちらは18MHz用。あたりまえですが21MHzより巻き数が多いですね。
OKとなりましたら、ヒシチューブやビニールテープなどでコイル部を処理し、出来上がりです。
21MHzでRTTYの200Wを運用してみましたが、少々コイル部が熱くなる程度で、動作良好です。
注.市販品の改造ですので、あくまで自己責任でお願い致します。
写真上は、サトー電気で購入した熱収縮性チューブ(ヒシチューブ)。
これを適当な長さに切って、コイル部に被せ、ガスコンロなどで暖めると、写真下のようになります。
自分で言うのもなんですが、メーカー製と遜色ないですね。(^_^)