方向性結合器+ダミー

  スペアナの入力はMAX+30dBm(100mW)程度であることが多く、送信機(トランシーバー)を直接接続し送信したら、
 一発で高価なスペアナのアッテネータが損傷してしまいます。
  その為、送信機のスプリアス等を測定する場合、方向性結合器+ダミーロードを用意して、スペアナと送信機を接続します。
  こうすることで、送信機のパワーのほとんどはダミーで消費され、測定に必要な最小限の信号がスペアナに分配される仕組みです。
  ですが、測定器の一部でもあり、結構お値段が高かったりしますので、自作することに・・・
  まあ、絶対値の精度はどうでも良いので、微弱な信号がスペアナに分配できることを主目的として作成しました。
   
     


 
・ ダミーロード(ER50SP、50Ω)
  いただき物のダミーで詳細は不明ですが、なんとなく50W程度のものと想像しました。
  また、無誘導であり比較的高い周波数まで使えそうです。
  実際、50MHzで100Wを入力しましたがSWRは1.1で、発熱も間欠なら問題なさそうでした。(空冷すれば連続もOKだと思う)
  



 ・ 検出部(分配部)
  適当なトロイダルコアに適当な線材を巻いただけの検出部です。
  精度や周波数特性は気にしないため、これでOKです

  送信機からのRF信号はダミーで消費されますが、その一部をこれでピックアップします。
  SWR計も同じような構造ですよ。
  


 ・ 接続
  基板に固定されているBNCコネクタをトランシーバに接続します。
  分配された信号は、もう片方のBNCに出力されますので、ここにスペアナやオシロを接続します。
  送信出力の大半はダミーで消費されますので分配される信号は微弱ですが、それでも100Wを入力すると、+20dBm(100mW)
 程度の信号強度がありました。
   

  オシロによるAM変調波形の測定↓