6146Wについて

  真空管ファイナル機のタマは、6146B、6JS6Cなどがありますが、私の所有する真空管ファイナル機の多くは、6146Bです。
  しかし、この6146B、入手は結構難しい状況で、新品は結構なお値段で取引されています。
  6JS6C程ではありませんが、30年前とは比較にならない価格です。
 
  タマには寿命がありますし、オークション等で入手したリグのタマがエミゲンだったということも、まあよくありますし、
 コレクションする以上、予備タマの確保は必須となります。
  いろいろ調べた結果、たどり着いたのが、お手ごろ価格の6146Wでした。
  6146Wですが、6146Bの代わりとして使える、いや使えないと言う議論があるようですが、他のサイトの情報や自分が
 試してみた結果から言わせてもられば、十分使えると私は思います。
  ただし、6146Wにもいろいろな種類(製造メーカ)があるのであれば、私が試したのは、FAL扱いのPhilipsECGだけ
 となりますが・・・(下の写真の白い箱)。
  私のところでは、FT−102とTS−830で、1年以上、特に問題なく動作しています。また、バイアスに関しても、6146B
 と同じだけ流していますが、今のところ特に問題ありません。ただ、送信出力に関しては、6146Bとの比較で、5%〜7%
 程度少なめとなるようです。
 


 
・ 6146B(PhilipsECG
  現在所有する6146Bの予備ダマは、ほとんど中古です。
  唯一の新品は、PhilipsECGで、約30年前に秋葉原で買ったものです。(上の写真の黄色の箱)
  ちょっと不思議なタマで、下の写真の通り、タマの表面に6146Bとありますが、裏面には、なんと6146Wとあります。
  これってどう理解すればよいのでしょうか。30年前、TS−520Vの予備ダマとして買った時は、まったく気にもしませ
  んでしたが、今こうして見ると、理解し難い6146Bです。(BもWもたいして変わらんという意味か?)
  同じPhilipsECGの6146Wと見比べても、内部の構造に違いを見つけることができませんでした。
               表↓                                裏↓(6146Wの表記が・・)
 


・ 6146W(PhilipsECG
  FALより購入した6146Wです。冒頭でも紹介したとおり、FT−102(3パラ)やTS−830(2パラ)で使用してますが、
 トラブルはありません。FALの話では、米軍の放出品とのことで、耐震性を考慮した改良品とのこと。そのため、
 普通はタマ交換で中和は取り直しですが、6146Wは耐震構造であるため、ばらつきがほとんどなく、交換しても中和
 取り直し不要とのこと。(試しておりませんが・・)
  昔は戦闘機や戦車等に搭載されていた?のでしょうかね。とのかく私のところでは、ノントラブルなため、6146Bの
 保守用タマは、これで決まりです。
 あたりまえですが、こちらは裏表共に、6146Wです。
                表↓                                裏↓