フォノカートリッジ
・ V15typeVxMR(MMカートリッジ・シュアー)
私がオーディオを始めた頃は、V15typeVやWが全盛の時代でした。
しかし、高くて手が出ず、M95HEという普及タイプで我慢してましたね。(これもとても良い音ですよ)
メーカのカタログコピーではないですが、まさにカートリッジのリファレンスで、ワイドでしなやかな、とても上品な音です。
このカートリッジがある限り、MM型がMC型より劣るとは思えないのですが、いかがでしょうか。
このカートリッジでサ行がきついとか音が歪っぽいなどが発生した場合、デスク側の問題と断言できます。
もっとも信頼度が高いカートリッジで、今後も発展して欲しいシリーズです。(V15typeY出ないですかね〜)
このカートリッジは再生装置全体のクオリティーレベルを要求します。最近やっと実力の一端を垣間見れるようになりました。
・ ME97HE(MMカートリッジ・シュアー)
先のV15typeVのLowコスト版ですが、なかなか良い音がします。
確かtypeWの時代から存在していたと記憶していますが、その時は型名がM97HEだったような気がしますし、値段もそれなりに高価だったような・・
これは1998年?ごろ、在庫整理みたいなかたちで安売りされてるのを買ったものですが、今となってはラッキーだったのかもしれません。
ME97HEの小さなEは、アンコール(encore)のEで、M97HEの再発という意味なのですか?
音ですが、typeVと比較すると繊細さは薄れますが重心が低いといいましょうか、ロックやポップス系と相性が良いですね。
またスタビライザーも搭載されているため、そりのある輸入盤を聞くときに重宝してます。
・ AT-150Ea/occ(VMカートリッジ・オーディオテクニカ)
オーディオを始めたころから使っているカートリッジで、途中でEaからEa/occに買換えました。
分類はMM型ですが、オーディオテクニカ独自のVM型であり、ワイドレンジ、高出力の使いやすいモデルです。
日本の伝統あるメーカのカートリッジであり、シュアー同様、使っているあるいは使っていた方は多いのではないでしょうか。
音はAT-33PTG同様、素晴らしいテクニカサウンドで、一生手放せないですね。
しかし交換針の価格、なんとかなりませんかねえ。もう少し安価だと助かるのですが・・・
・ AT-33PTG(MCカートリッジ・オーディオテクニカ)
AT-33の記念モデルで、日本製らしい精度の高い作りと、MC型としては軽めな針圧が好きですね。
音は素晴らしいの一言で、やっぱデジタルよりアナログだな、と思わせる実力があります。
ワイドレンジで高解像度ですが、やや高域にアクセントがあるため、リファレンス的な音ではありません。
しかし、レコードとの相性が合えば、とんでもない音が出てきます。
何でもこなす優等生ではないと思いますが、聞いていてハットさせられる事が多いカートリッジです。
・ 681EEEMKIII(MMカートリッジ・STANTON)
このシリーズもオーディオを始めたころすでにありました。そして今現在(2011年)も現行商品なのですからおどろきです。
これほど息の長い理由は、やはり素晴らしい音にあるのでしょう。
久しぶりに新品で購入したカートリッジですが、期待以上の音でした。
まるでMC型か?と思うようなワイドレンジで高解像度.。ですが、かなり癖があり、じゃじゃ馬的でもあります。
レコードによってはボーカルのサ行や高音域が歪みますし・・ 使いこなすには、ハイレベルなテクニックと演奏するレコード選びが必要なようです。
MM型分類のMI型で、2.5mVの出力。針圧は1gでOK。
かなりの曲者ですが、このようなカートリッジはハッキリ言って好きです。
・ M95ED(MMカートリッジ・シュアー)
私がオーディオを始めたころ全盛のカートリッジで、中級クラスとして人気があったと記憶してます。
SHUREのオリジナル針は入手できませんが、互換品が内外で製造されており入手が容易なため、最近オークションで本体をGETしました。
eBayで入手した楕円針を取付け、使用していますが、美しい音で演奏してくれます。
ME97HEなどと似た感じの音で、やはりロックやポップス系、JAZZなどと相性が良いと思います。
・ M95HE(MMカートリッジ・シュアー)
たしかAT-150Eaの次に買ったカートリッジで、当時は大変お気に入りでした。
ところが、10年ぐらい経った後に”下取り品”として手放してしまいました。大後悔することなりましたが、あとの祭り・・・
これも最近オークションでGET(取戻した?)した一品です。
これはHE針(ハイパー・エリプティカル)という特殊カット仕様で、M95EDとは一味違います。
V15に迫る高音質で繊細な音調。もう二度と手放しません。
JICOからHE針が販売されており、オリジナルと比較しても優秀で、これなら安心して使え続けられます。
・ V15typeV-HE(MMカートリッジ・シュアー)
私がオーディオを始めた頃、憧れのカートリッジでした。
有名なジャズ喫茶ベイシーでも使用され、恐らく世界一有名なMMカートリッジでしょう。
所有する機会はないと思ってましたが、eBayにデットストック品(勿論新品)が出ていて、円高だったこともあり即決してしまいました。
う〜ん、やっぱいまだに騒がれているだけのことはありますね。素晴らしい音で言葉もありません。
ジャズだけでなく、ロックやポップス、女性ボーカルにも合いますよ。
ST-930のストレートアームに直付けし、常用してます。
・ V15typeW(MMカートリッジ・シュアー)
これまた当時の憧れのカートリッジ。とにかく高価でしたTYPEWもVも・・
TYPEVよりやや影が薄い感じですが、甲乙付けがたい名機であるこに変わりはありません。
トレース能力がずば抜けて高く、そりに対応するスタビライザーが付いたのも本機が初めてと思います。
70年代のポップスや歌謡曲などとの相性も高く、使用頻度の高い大好きなカートリッジです。
ちなみに針はオリジナルではなくJICO製のHE針なのですが、この針、なかなかよく出来ていると思いますよ。
・ AT-15Ea(VMカートリッジ・オーディオテクニカ)
オーディオを始めたころから存在するカートリッジで、超ロングラン。わりと最近まで(2000年半ば)販売されてました。
オークションで中古を手に入れたのですが、新品を買っておけばよかったと後悔してます。
AT-150をやや温かみがある方向とした音調で、大変私好みな音なんです。どんなレコードも安心して聞けますね。
VM型(MM系)の名機であり、常用したいのですが、オリジナルの針が入手できないのが難点です。(交換針ATN-15dは代替品です)
・ AT-15Sa(VMカートリッジ・オーディオテクニカ)
先のAT-15Eaの4CH方式対応版で、高域特性を伸ばすためシバタ針を搭載しています。
ボディーはいぶし金で、いかにもシリーズ最高級という雰囲気です。
試聴してみると、確かにAT-15Eaより高域特性が伸びており、これが大変素晴らしい。
このようなカートリッジが今手に入ると嬉しいのですがねえ。
・ MC10(MCカートリッジ・ortofon)
超有名なオルトフォンのMCカートリッジです。数あるMCモデルの中で一番安価ですが、音は十分素晴らしいです。
TYPEV時代のMCカートリッジなのにまだ使えますし、真っ赤なボディーが美しく、見た目も楽しませてくれます。
音はさすがオルトフォンです。
AT-33PTGのようなワイドレンジ、高解像度ではありませんが、聞いていて疲れない、温かみのある音です。
それでいて、パンチとMC特有の繊細さも味わえます。ジャズ向きかもしれません。
・ 4000D/U(MIカートリッジ・empire)
shureと並んで超有名な会社でした。当時、400TCという型番のカートリッジを使用してましたが、
エンパイアと言えば、この金ぴかボディーの4000シリーズでしょう。
オークションで程度の良い物がGETできました。
女性ボーカルがとにかく魅惑的で、この点はV15シリーズより上だと思います。
フォノEQ側で100kΩ受けが基本だそうですが、当方のシステムでは47kΩ受けでも良い感じです。
V15シリーズと対抗できる、素晴らしいカートリッジです。
・ 4000D/V(MIカートリッジ・empire)
実は4000D/Uより先に入手したのはこちらの方でした。Vで聞くボーカルがあまりにも素晴らしかったため、Uも入手したしだいです。
女性ボーカル物において、この4000シリーズでないと出せないニュアンスがありますね。
CDでは絶対聞こえない。(当方のシステムでは・・)
そのためボーカル物での出番が多く、最近、V15/TYPEVと同様、常用に近いカートリッジです。
ただ、交換針の入手性に難があるため、完全常用はできません。当分、オリジナル針を大事に使うしかないですかね。
・ MC10S(MCカートリッジ・ortofon)
2本目のオルトフォンです。初代MC10が大変良かったのでオークションで追加購入しました。
音は初代と似た傾向ですが、それでいてワイドレンジ化されています。
ポピュラーやJAZZと相性が良さそう。
SHUREなどのMMと異なり、針圧が2g必要ですが、冬場の寒い時期にはかえって好都合です。
所有するMCではベストかもしれません。